【Tarzan】
肩こり・腰痛にも効く!
皮膚テーピングという新発想


全くの新アプローチ。皮膚をテーピングで誘導すると肩こり・腰痛にも効くというお話。そのメカニズムとは?

左右どちらかに首が倒しにくいときは……。
→肩のシンプルなテーピングで驚くほど首の動きがスムーズになる。

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ある人は右方向にはスムーズに首を倒すことができるのに、左方向は引っかかる。またある人は、左方向は得意だけれど右方向に倒すのは苦手。 このように左右差のある首こりには、関節運動を拡大させるテーピングで対応。頸椎を曲げたときのシワを目安にすることが、皮膚テーピングの基本。 そのシワを引き伸ばすイメージでテープを貼っていく。逆側にできるシワは寄せるようにテープで誘導する。自分でテーピングを行うのは難しいので、パートナーに貼ってもらおう。

  • 1.まず首を倒しにくい方向に倒して首にシワを作る。
  • 2.首を反対側に倒し、シワの下からテープを貼り始め、シワとは反対方向にテープを引き伸ばすようにして貼る。
  • 3.次に再び首を倒しにくい方向に倒す。今度は反対側の肩口から首方向へとテープを貼っていく。
  • 4.完成。さて、倒しにくい方向に首を倒してみよう。すると、不思議なことに?
  • カラダを反らしたときに腰の下の方が痛い。
    →頑張りすぎている腰椎の動きを制限し、サボっている股関節の動きをスムーズにする。

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    腰痛の約7割に相当する、非特異性腰痛にもテーピングで対応。上体を反らせたときに腰が痛むという場合、多くが腰椎の4番5番という部分が働きすぎていることが原因。 股関節の可動域が小さく、腰椎の一部に常に負荷がかかることで周辺の筋肉に痛みが生じる。なので、この部位が働かないようテープで動きを制御。 同時に、上体を反らす運動を股関節の動きによってサポートするため、テーピングによって動きを促す。

  • 1.上体を軽く後ろに反らして、シワが最も深い場所をパートナーに確認してもらう。 そのシワを挟むようにして短いテープを上下からシワ方向に伸ばして貼る。これで過剰に頑張っている腰椎の動きを制限する。
  • 2.次に股関節の可動域を拡大するテーピング。お尻の下にできるシワをセンターとし、シワから上の部分に長いテープを腰の方向に向かって貼る。
  • 3.最後にシワの下にテープの端を貼り、膝方向に引っ張って貼る。
  • 取材・文/石飛カノ イラストレーション/おおさわゆう 取材協力/福井 勉(文京学院大学教授)

    tarzan671-00『ターザン(667号)』は、は、「肩こり腰痛 新説 トリガーポイントが効く!」特集です。
    2015年3/12号(2/26発売)マガジンハウス 定価550円(税込)