全くの新アプローチ。皮膚をテーピングで誘導すると肩こり・腰痛にも効くというお話。そのメカニズムとは?
左右どちらかに首が倒しにくいときは……。
→肩のシンプルなテーピングで驚くほど首の動きがスムーズになる。
ある人は右方向にはスムーズに首を倒すことができるのに、左方向は引っかかる。またある人は、左方向は得意だけれど右方向に倒すのは苦手。 このように左右差のある首こりには、関節運動を拡大させるテーピングで対応。頸椎を曲げたときのシワを目安にすることが、皮膚テーピングの基本。 そのシワを引き伸ばすイメージでテープを貼っていく。逆側にできるシワは寄せるようにテープで誘導する。自分でテーピングを行うのは難しいので、パートナーに貼ってもらおう。
カラダを反らしたときに腰の下の方が痛い。
→頑張りすぎている腰椎の動きを制限し、サボっている股関節の動きをスムーズにする。
腰痛の約7割に相当する、非特異性腰痛にもテーピングで対応。上体を反らせたときに腰が痛むという場合、多くが腰椎の4番5番という部分が働きすぎていることが原因。 股関節の可動域が小さく、腰椎の一部に常に負荷がかかることで周辺の筋肉に痛みが生じる。なので、この部位が働かないようテープで動きを制御。 同時に、上体を反らす運動を股関節の動きによってサポートするため、テーピングによって動きを促す。
取材・文/石飛カノ イラストレーション/おおさわゆう 取材協力/福井 勉(文京学院大学教授)
『ターザン(667号)』は、は、「肩こり腰痛 新説 トリガーポイントが効く!」特集です。
2015年3/12号(2/26発売)マガジンハウス 定価550円(税込)